シミ取りレーザーの原理とは?シミができる仕組みや原因も解説

シミ取りレーザー治療の原理を解説

シミ取りレーザーに興味はあるけれど、「本当に効くの?」「自分のシミに使えるの?」と踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
シミは一度できると自然に消えることが少なく、セルフケアだけでは対処が難しい場合もあります。

そこでこのページでは、そもそもシミがどのような仕組みでできるのか、そしてレーザーがどのようにシミに働きかけるのかをわかりやすく解説します。

シミ治療を検討されている方は、選択肢の一つとしてぜひ参考にしてみてください。

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シミができる仕組みと原因

シミができる仕組みと原因

シミができてしまう根本的な原因は、肌の中でメラニン色素が過剰に生成・蓄積されることにあります。

通常、メラニンは肌のターンオーバーによって自然に排出されますが、何らかの要因でターンオーバーが乱れたり、メラニンの生成量が増えすぎたりすると、色素が肌に残ってシミとなってしまいます。

シミができる原因は大きく「外的要因」と「内的要因」の2つに分けられます。

紫外線や摩擦などの外的要因

シミの原因として最もよく知られているのが紫外線です。
紫外線を浴びると、肌はダメージから身を守るためにメラニン色素を生成します。
これ自体は正常な防御反応ですが、日常的に強い紫外線を浴び続けるとメラニンの生成が過剰になり、ターンオーバーが追いつかなくなってシミとして定着してしまいます。

また、肌への摩擦も見落とされがちな外的要因の一つです。
洗顔時のゴシゴシ洗いや、肌への強い刺激が繰り返されると、肌が防御反応としてメラニンを過剰生成することがあります。
日焼け止めをしっかり使うことと同様に、肌に刺激を与えないようにする習慣も、シミ予防には欠かせません。

加齢やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどの内的要因

外的な刺激だけでなく、体の内側の変化もシミの大きな要因となります。

加齢とともに肌のターンオーバーのサイクルは遅くなるため、若い頃は自然に排出されていたメラニンが蓄積しやすくなります。
これが、年齢を重ねるにつれてシミが増えた、濃くなったと感じてしまう理由の一つと言えます。

また、妊娠・出産・閉経などによるホルモンバランスの変化や、慢性的なストレス、睡眠不足、喫煙も肌のターンオーバーに悪影響を及ぼすと言われています。

シミ取りレーザー治療の原理

レーザーで光を照射することによってシミが消えるなんてちょっと不思議ですよね。
一体どのようなことが起こっているのでしょうか??

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シミがある肌

肌の表皮に、排出されずに蓄積したメラニン色素がシミの正体です。

シミがある肌<のイメージ画像

引用元:エルクリニック

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レーザーを照射する

シミ取りに使用するレーザーは黒い色に反応する特性があります。
つまり、レーザーを照射すると肌の内部のメラニン色素にだけ反応します。
レーザーの熱エネルギーがメラニン色素を破壊します。

レーザー照射のイメージ画像

引用元:エルクリニック

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レーザー照射後の様子

レーザー照射によって破壊されたメラニン色素は老廃物とみなされます。
この老廃物は、肌のターンオーバー機能によって上へ上へと押し出され、やがてかさぶたができます。照射から約1週間でかさぶたが自然に剥がれます。
かさぶたが剥がれるとピンク色の新しい皮膚ができていて、だいたい1ヶ月ほど経過すると周りの皮膚と馴染んでわからなくなります。

レーザー照射後のイメージ画像

引用元:エルクリニック

このような仕組みでシミを治療していきます。
レーザーによるシミ取り治療と似ている治療に、光治療というものもあります。
レーザーと光の違いについてはこちらのページでご紹介していますので、気になる方はご覧ください。

レーザー治療が向いているシミと避けるべきシミ

シミ取りレーザーは非常に効果的な治療法ですが、シミの種類によって向き・不向きがあります。
そのため、レーザー治療を検討する際は、自分のシミがどのタイプに当てはまるかを事前に知っておくことが大切です。

シミの種類 特徴 レーザー
治療の
可否
治療で使用される
主なレーザー
太田母斑 目の周りや頬などに現れる
青〜灰褐色のあざで、生まれ
つきまたは思春期に出現
  • Qスイッチルビーレーザー
  • ピコレーザー
扁平母斑 生まれつき、または幼少期に
現れる平らな薄い茶色~
濃い茶色のあざ
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • Qアレキサンドライトレーザー
  • ピコレーザー
異所性
蒙古斑
通常はお尻に出る蒙古斑が、
背中や腕・顔など本来とは
異なる部位に現れたもの
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • Qアレキサンドライトレーザー
  • ピコレーザー
外傷性
色素沈着
切り傷・擦り傷・手術などの
外傷によって皮膚に色素が
沈着し、シミのように残った
状態
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • Qアレキサンドライトレーザー
  • レーザートーニング
老人性色素斑
(日光性黒子)
加齢と紫外線によってできる
茶色い斑点
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • ピコレーザー
  • 光治療
そばかす
(雀卵斑)
頬周りに散らばる小さな茶色い
点で、遺伝や紫外線が主な原因
  • Qスイッチルビーレーザー
  • ピコレーザー
  • レーザートーニング
  • 光治療
肝斑 頬骨周辺に左右対称に出る
ぼんやりした茶色いシミで、
摩擦や紫外線などが原因

※高出力はNG
  • レーザートーニング
ADM
(後天性真皮
メラノサイ
トーシス)
頬などにできる灰〜青み
がかった斑点
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • Qアレキサンドライトレーザー
  • ピコレーザー
炎症後
色素沈着
ニキビや傷跡などの炎症後に
残るシミ
  • ピコレーザー
  • レーザートーニング
  • 光治療

レーザー治療が特に効果を発揮しやすいのは、老人性色素斑(日光性黒子)です。
紫外線の蓄積によってできるこのタイプのシミは、境界がはっきりしており、レーザーの狙いを定めやすいため、少ない回数で効果が実感できる方もいます。

一方で、最も注意が必要なのが肝斑です。
肝斑は強いレーザーを照射すると逆に悪化してしまうリスクがあるため、専用の低出力レーザーやトーニング治療、内服薬を組み合わせたアプローチが適しています。

いずれのケースも、自己判断ではなく、医療機関でシミの種類を正確に診断してもらったうえで、最適な治療法を選ぶことが大切です。
シミ取りレーザーの種類について詳しく知りたいという方は、以下のページもあわせてご覧ください。

シミ治療はできるだけ早い方がいい

シミ取り治療は早めの受診と治療がポイント

シミが気になっていても、「まだ薄いから」「いつかそのうち」と放置してしまう方も多いかもしれません。

しかし、シミ治療は早期に始めるほど効果を実感しやすいとされています。
シミは時間が経つほど色素が肌に定着し、濃く・深くなる傾向があります。
初期の浅いシミであれば、レーザーの照射回数が少なく済んだり、塗り薬や飲み薬などの保存的な治療で薄くできたりするケースもあります。

しかし、長年放置して色素が深くなったシミは、照射回数・治療を終えるまでの期間・トータルコストが自ずと増えてしまいます。
また、シミの進行を防ぐという意味でも、早めに医療機関を受診して専門家のアドバイスをもらうことが大切です。

シミの仕組みやシミ取りレーザーに関するよくある質問

シミ取りレーザーに興味を持ったとき、「本当に効果があるのか」「痛みはどのくらいか」「何回通えばいいのか」など、さまざまな疑問が浮かぶのは当然です。
特に初めて医療機関での治療を検討される方にとっては、わからないことだらけで不安に感じる部分も多いでしょう。
ここでは、シミの仕組みやシミ取りレーザーに関して特に多く寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。

Q1.シミが自然に消えることはある?

A.一時的な炎症後色素沈着(ニキビ跡など)であれば、肌のターンオーバーによって数か月~1年程度で薄くなることがあります。
しかし、紫外線によって長年蓄積された老人性色素斑や肝斑などは、自然に消えることはほとんどありません。
セルフケアで多少薄くなったと感じることはあっても、根本的な改善には医療機関での治療が必要となるケースがほとんどです。
「待てば消える」と思って放置してしまうと、シミが進行してしまうこともあるため、気になるシミは早めにクリニックで相談するのが良いでしょう。

Q2.シミ取りレーザーは何回くらいでシミが消える?

A.シミの種類・濃さ・大きさによって異なりますが、老人性色素斑であれば、1〜5回程度のレーザー照射で効果を実感できる方が多いです。
一方、肝斑や濃いシミ、深いところにあるシミは、複数回の照射を月1回ペースで続けるなど、長期的な治療計画が必要になることがあります。
そのため、担当医と相談しながら、自分のシミの状態に合った治療回数・間隔を決めていくことが大切です。

Q3.シミ取りをしてもまた出てくるのはなぜ?

A.レーザー治療でシミを取り除いても、根本的な原因が解消されていなければ、同じ場所や別の場所に再びシミが現れることがあります。
特に紫外線対策が不十分な場合、治療後の肌はダメージを受けやすい状態にあるため、新たなシミが形成されやすくなります。
また、ホルモンバランスの乱れや生活習慣が改善されていない場合も、再発のリスクが高まります。
レーザー治療後は、日焼け止めの徹底・規則正しい生活・適切なスキンケアを継続することが、シミの再発防止に欠かせません。
シミ取りレーザー後の紫外線対策については、以下のページでも詳しく解説していますので、施術を控えているという方はぜひチェックしてみてください。

Q4.シミ取りレーザーを受けられない人はどうすればいい?

A.妊娠中・授乳中の方、光線過敏症の方、ケロイド体質の方などは、レーザー治療が受けられない場合があります。
そのような方には、内服薬(トラネキサム酸・ビタミンCなど)や外用薬(ハイドロキノン・レチノールなど)を使用した治療法が選択肢となります。
また、IPL(フォトフェイシャル)など、レーザーとは異なる光治療が適している場合もあります。
レーザーが使用できなくても自分の状態に合った代替治療を提案してもらえることがほとんどのため、まずは皮膚科やクリニックで相談してみてください。

まとめ

このページでは、シミができる仕組みと原因、シミ取りレーザーの原理について紹介しました。

最後に重要なポイントを振り返っておきましょう。

  • シミができる原因
    紫外線・摩擦などの外的要因/加齢・ホルモンバランスの乱れ・ストレスなどの内的要因

  • 的確な診断を受ける
    シミによってレーザーが向いているものと避けるべきものがあり、自己判断せず医療機関での診断を受けることが大切

  • 老人性色素斑の注意点
    レーザーの効果を感じやすい一方、肝斑は強いレーザーで悪化するリスクがある

  • 早期発見・早期治療
    シミは放置するほど濃く・深くなりやすいため、早期に対処するほど少ない回数・コストで改善できる可能性が高い

  • 治療後の生活も重要
    治療後も紫外線対策や規則正しい生活習慣を継続しなければ、シミが再発するリスクがある

シミ治療は「早めの相談・早めの対処」が何より大切であるため、気になるシミがあれば、ぜひ一度皮膚科やクリニックで相談してみてください。