レーザー治療と光治療(IPL)によるシミ取り効果の違いを解説!シミの種類に応じた選び方も紹介

シミ取りレーザーのレーザー治療と光治療は何が違う?

肌のシミが気になっているものの、「レーザー治療と光治療のどちらを選べばよいのかわからない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

どちらもシミへのアプローチが期待できる人気の施術ですが、仕組みや回数、ダウンタイムなどに違いがあり、自分の肌悩みに合わない治療法を選んでしまうと、満足のいく結果が得られないこともあります。

本ページでは、レーザー治療と光治療それぞれの特徴を詳しく比較しながら、シミの種類に応じた選び方についても解説していきます。

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シミの種類に合った治療法を選ぶことが重要

シミのレーザー治療と光治療の違いとは?

シミ取りの治療を受ける際にまず大切なのは、自分のシミがどの種類に当てはまるのかを正確に把握することです。

シミと一口に言っても、老人性色素斑、肝斑、そばかす、炎症後色素沈着など、さまざまな種類があり、それぞれ発生のメカニズムや原因が異なります。

シミの種類 特徴 主な治療法 NG治療法
(効果が見込め
ない治療法)
太田母斑 目の周りや頬などに
現れる青〜灰褐色の
あざで、生まれつき
または思春期に出現
  • Qスイッチルビーレーザー
  • ピコレーザー
  • 光治療
  • ピーリング
  • 外用薬
  • 内服薬
扁平母斑 生まれつき、または
幼少期に現れる平らな
薄い茶色~濃い茶色の
あざ
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • Qアレキサンドライトレーザー
  • ピコレーザー
  • 切除手術
    (レーザーで取りきれない場合)
  • 光治療
  • ピーリング
  • 外用薬
  • 内服薬
異所性
蒙古斑
通常はお尻に出る
蒙古斑が、背中や
腕・顔など本来とは
異なる部位に現れた
もの
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • Qアレキサンドライトレーザー
  • ピコレーザー
  • 光治療
  • ピーリング
  • 外用薬
  • 内服薬
外傷性
色素沈着
切り傷・擦り傷・
手術などの外傷
によって皮膚に色素が
沈着し、シミのように
残った状態
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • Qアレキサンドライトレーザー
  • レーザートーニング
  • 外用薬
    (ハイドロキノン、トレチノインなど)
  • 内服薬
    (トラネキサム酸など)
  • 光治療
  • ピーリング
老人性色素斑
(日光性黒子)
加齢と紫外線によって
できる茶色い斑点
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • ピコレーザー
  • 光治療
  • 外用薬
    (ハイドロキノン、トレチノインなど)
  • 内服薬
    (トラネキサム酸など)
  • ピーリング
そばかす
(雀卵斑)
頬周りに散らばる
小さな茶色い点で、
遺伝や紫外線が主な
原因
  • Qスイッチルビーレーザー
  • ピコレーザー
  • 光治療
  • 外用薬
    (ハイドロキノン、トレチノインなど)
  • 内服薬
    (トラネキサム酸など)
  • 高出力のレーザー
肝斑 頬骨周辺に左右対称に
出るぼんやりした
茶色いシミで、ホルモン
バランスの乱れが原因
  • レーザートーニング
  • ケミカルピーリング
  • エレクトロポレーション
  • 外用薬
    (ハイドロキノン、トレチノインなど)
  • 内服薬
    (トラネキサム酸、ビタミンCなど)
  • 高出力のレーザー
  • スクラブなどの
    刺激の強い洗顔
ADM
(後天性真皮メラノサイトーシス)
頬などにできる
灰〜青みがかった斑点
  • Qスイッチルビーレーザー
  • Qスイッチヤグレーザー
  • Qアレキサンドライトレーザー
  • ピコレーザー
  • 光治療
  • ピーリング
  • 外用薬
  • 内服薬
炎症後
色素沈着
ニキビや傷跡などの
炎症後に残るシミ
  • ピコレーザー
  • レーザートーニング
  • ケミカルピーリング
  • 光治療
  • 外用薬
    (ハイドロキノン、トレチノインなど)
  • 内服薬
    (トラネキサム酸、ビタミンCなど)
  • 高出力のレーザー
  • 過度なピーリング
脂漏性角化症
(老人性イボ)
盛り上がりのある
茶〜黒色のシミで、
加齢と紫外線が原因
  • 液体窒素療法
  • 電気メスでの切除
  • 高周波治療
  • 光治療
  • 炭酸ガスレーザー
  • 市販のイボ取り薬

治療法を誤ると効果が実感できないだけでなく、現在の肌悩みをかえって悪化させてしまう可能性も否定できません。

まずは医師によるカウンセリングでシミの種類をしっかり診断してもらい、その上で自分に合った治療方法を選ぶことが大切です。

シミ取りのレーザー治療と光治療(IPL)の違い

レーザー治療と光治療はどちらもシミにアプローチする施術ですが、使用する光の種類や照射方法、適した症状に明確な違いがあります。
両者の違いを表にまとめると、以下のようになります。

レーザー 光(IPL)
レーザーのしくみ

画像引用元:聖心美容外科

光のしくみ

画像引用元:聖心美容外科

光の種類 ほぼ一つの波長 複数の波長
範囲 ピンポイント 広範囲
深さ 表皮、真皮、皮下組織 表皮、真皮
照射時間 瞬間的(ナノ秒) レーザーより長い(ミリ秒)
威力 強い 穏やか
対象となる肌悩み シミ、そばかす、あざ 薄いシミ、色むら、くすみ、肌のハリ
痛み・熱感 輪ゴムで弾いたような痛み(瞬間的) 熱感と眩しさ(連続的)
※稀にピリッとした痛みを感じる方もいる
麻酔 希望をすれば局所麻酔も可能 不要
ダウンタイム かさぶたができ、1週間は保護が必要 赤みや細かいかさぶたができる事がある
照射回数 1回~数回 数週間のペースで複数回
費用相場(1回あたり) 5,000円〜30,000円程度 10,000円~30,000円程度

ここからは、それぞれの違いについてさらに詳しく見ていきましょう。

仕組み

レーザーと波長のイメージ画像

引用元:聖心美容外科

レーザー治療は単一の波長に絞った強力なレーザー光を照射し、シミの原因となるメラニンに直接ダメージを与えて破壊する治療法です。
代表的なものとして、以下のような種類があります。

  • ・Qスイッチルビーレーザー

  • ・Qスイッチヤグレーザー

  • ・Qアレキサンドライトレーザー

  • ・ピコレーザー

波長が一定であるため、ターゲットのメラニンに対して高いエネルギーを集中させることができ、濃くて深いシミにもアプローチできます。

光治療と波長のイメージ画像

引用元:聖心美容外科

一方、光治療は複数の波長を含む広帯域の光を照射します。
特定の波長に絞らず、複数の波長でメラニン色素やヘモグロビンなど異なるターゲットに同時にダメージを与えられるのが特徴です。
代表的なものとして、以下のような種類があります。

  • ・フォトフェイシャル

  • ・ライムライト

  • ・フォトRF(オーロラ)

  • ・フォトシルク

これにより、シミだけでなく赤みや毛穴の開き、肌のくすみなど、複合的な肌悩みに対応することができます。

照射範囲

レーザー治療は、特定の部位にピンポイントで光を当てる施術です。
照射スポットが小さく、狙った箇所に集中してエネルギーを当てるため、濃いシミやはっきりとしたシミに適しています。

一方、光治療は広範囲に同時に光を照射するため、顔全体や広いエリアをまとめて治療するのに向いています。
薄く広がったそばかすや顔全体のくすみ、色ムラが気になる方にとっては、幅広い肌悩みにまとめて対応できる光治療の方が効率的な場合もあるでしょう。

対象となる肌悩み

レーザー治療が特に適しているのは、老人性色素斑のような色が濃くはっきりしたシミ、あるいは、境界線がくっきりしたシミです。
メラニンへの集中的な照射が可能なため、深い部分のシミにも対応できます。

また、タトゥー除去や深部のあざの治療にもレーザーが使われることがあります。
それに対し、光治療は、そばかす・薄い色素沈着・毛穴の開き・赤み・小じわ・肌のくすみなど、幅広い肌悩みに総合的にアプローチできます。
肝斑に対しては光治療でも刺激が強すぎる場合があるため、医師の判断が不可欠ですが、肝斑の種類や状態によってはレーザートーニングなどの治療が適していることもあります。

施術回数

レーザー治療は、1回の照射でシミが気にならなくなるケースが多く、比較的少ない回数で済む方も多いです。

ただし、シミの深さや大きさ、種類によっては複数回の施術が必要になることもあります。
一方、光治療は一般的に5〜10回程度の施術を定期的に繰り返すことで効果が実感できる施術となっています。
1回ごとの変化は比較的緩やかで継続的な施術が必要になるため、トータルコストを考慮したうえで通院することが大切です。

ダウンタイム

レーザー治療は、照射した部位に強いエネルギーを当てるため、施術後に赤みや腫れが生じることがあります。
また、シミの部分にはかさぶたができますが、1〜2週間ほどかけて自然に剥がれ落ちるのが一般的です。
かさぶたを無理に剥がしてしまうと色素沈着のリスクがあるため、自然に取れるまで待つようにしましょう。

光治療のダウンタイムはレーザーと比べて短く、施術直後の赤みが数時間〜1日程度で落ち着きます。
稀に薄いかさぶたができる場合もありますが、数日で取れる程度のためそれほど気にならないでしょう。

ダウンタイム中の肌や施術後の肌は軽い火傷のような状態になるため、術後のケアや過ごし方は非常に大切です。
以下のページでは、施術後の肌の状態や注意点について詳しく解説していますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

痛み・麻酔の有無

レーザー治療はシミに集中的に強いエネルギーを照射するため、輪ゴムでパチンと弾かれるような痛みやチクチクとした感覚を伴うことがあります。
特に照射エネルギーが強い場合は痛みも強くなるため、麻酔クリーム(局所麻酔)を使用して施術を行うことも可能です。

一方、光治療はレーザーと比べて照射エネルギーがマイルドなため、比較的痛みを感じにくくなっています
施術中はハロゲンヒーターに当たっているような熱感と眩しさがある程度です。
稀にピリッとした軽い痛みを感じる方もいるようですが、麻酔なしで受けている方がほとんどです。

ただし、施術の強度や痛みの感じ方には個人差があるため、どちらの治療でも事前のカウンセリングで不安や痛みへの対処法を確認しておくと安心でしょう。

料金相場

レーザー治療の料金は、照射するシミの濃さや大きさ、個数、使用する機器の種類によって異なります。
一般的には、1個のシミに対して5,000円〜30,000円程度が相場とされており、シミが濃かったり多かったりする場合は1回ごとの料金が高くなります。

  • ・5mm以下のシミ:5,000円前後

  • ・5mm~10mm程度のシミ :8,000円~15,000円程度

  • ・10mm~20mm程度のシミ:15,000円~30,000円程度

大手クリニックのシミ取りレーザーの費用相場が知りたいという方は、以下のページで実際の料金を比較してみてください。

一方、光治療は顔全体を照射するため、1回あたりの料金は10,000円〜30,000円程度レーザー治療と比べると高額になりやすいです。
また、複数回の施術が必要となるため、トータルの費用はさらに大きな金額となってしまいます。

いずれも保険適用外の自由診療となるため、事前に複数のクリニックで見積もりを取り、トータルコストを見据えたうえで検討することが大切です。
クリニックによっては、レーザー治療の取り放題プランや光治療の通い放題(サブスク)プランが用意されている場合もあり、初めにまとめて契約すればお得になるケースもあります。

レーザー治療と光治療(IPL)はそれぞれどんな人に向いている?

レーザー治療に向いてる人と光治療に向いてる人

レーザー治療と光治療はそれぞれに強みがあり、どちらが優れているというわけではありません。
大切なのは、自分のシミの状態や肌悩み、ライフスタイルに合った治療法を選ぶことです。
ここでは、それぞれの治療法が特に向いている方のタイプを紹介します。

レーザー治療:目立つ濃いシミでお悩みの方やダウンタイムが気にならない方

レーザー治療は、色が濃くはっきりとしたシミに適した施術の一つです。
「このシミだけどうにかしたい」というように、特定の気になる部位にピンポイントでアプローチしたい方に向いています。

また、老人性色素斑や紫外線ダメージによる濃い色素沈着に悩んでいる方にも適しています。

さらに、レーザー治療は光治療と比較して一定期間のダウンタイムがあるため、術後マスクをした生活や絆創膏を貼ったままでも気にならない方のほうが向いています。
カウンセリングで医師にシミの状態を確認してもらいながら、適した機器や照射の強度を相談してみましょう。

光治療(IPL):幅広い肌悩みがある方やダウンタイムをなるべく避けたい方

光治療は、顔全体にうっすら広がる薄いシミ、そばかす、肌のくすみ、赤みなど、複数の肌悩みをまとめてケアしたい方に向いている治療法です。
シミだけでなく毛穴の開きや小じわ、肌のハリなど、エイジングサインが気になり始めた方にも総合的なケアができます。

また、光治療のダウンタイムは施術直後~翌日にかけて軽い赤みが出る程度ですので、薄化粧で十分に隠すことができます。一時的にシミが濃くなってしまうケースもありませんので、ダウンタイムが取れない方にもおすすめです。
光治療は複数回で変化が実感できる施術であるため、通院のしやすさや施術の頻度など、普段の生活スタイルとのバランスを見て検討するのが良いでしょう。

レーザー治療と光治療(IPL)に関するよくある質問

レーザー治療と光治療について、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
レーザー治療と光治療の施術を検討する際の参考にしてみてください。

Q1.レーザー治療と光治療、できるだけ早くシミをどうにかしたい場合はどっち?

A.少ない回数かつ短期間で変化が実感できるのはレーザー治療です。
レーザーは1回の照射でメラニン色素を集中的に破壊するため、施術後にかさぶたが剥がれ落ちた後(1〜2週間程度)には、シミが薄くなったことを実感しやすい傾向にあります。
それに対して、光治療は1回の施術で変化を感じる方もいますが、複数回の施術が必要となるのが一般的です。
ただし、どちらの治療法においても、シミの種類や深さ、肌の状態によって個人差があります。
「とにかく早くシミを取りたい」という方にはレーザーが向いているかもしれませんが、焦らず継続的にケアしたい方には光治療も非常に有効な選択肢となるでしょう。

Q2.レーザー治療と光治療、肝斑はどちらも受けられますか?

A.肝斑は、レーザー・光治療ともに種類や出力によっては受けられますが、強いレーザー照射は避けるべきです。
肝斑に対しては低出力のレーザーを均一に照射する施術が主流となりつつあり、多くのクリニックで取り入れられています。
光治療については、肝斑の状態によっては対応できる場合もありますが、出力が強すぎると悪化する可能性があるため慎重な判断が必要です。
肝斑の治療は医師による正確な診断が欠かせないため、必ず専門医に相談するようにしてください。

Q3.レーザー治療と光治療(IPL)を並行して受けることはできますか?

A.レーザー治療と光治療を組み合わせること自体は可能ですが、同時または短い間隔で行うことは肌への負担が大きくなるため、間隔を空けて行う必要があります。
どちらかの施術後に肌が回復してから次の施術を受けるというスケジュールを組むのが一般的で、レーザー治療後に肌のトーンアップのために光治療を行うというように、段階的に組み合わせることが多いです。
ただし、治療の順番や間隔はシミの状態や肌の回復力によって異なるため、必ず担当医師に相談したうえで治療計画を立ててもらうようにしましょう。

まとめ

レーザー治療と光治療はどちらもシミにアプローチできる治療法ですが、仕組みや適した肌悩み、ダウンタイム、料金など、さまざまな点で違いがあります。
本ページの内容をまとめると、以下のようになります。

  • レーザー治療

  • ・ 

    単一波長の強い光をピンポイントで照射し、濃くてはっきりしたシミにも対応できる

  • ・ 

    少ない回数で変化を実感しやすい

  • 光治療

  • ・ 

    複数の波長を含む光を広範囲に照射し、薄いシミやそばかす、赤み、くすみなど幅広い肌悩みにアプローチできる

  • ・ 

    ダウンタイムが短いが、一般的には複数回の施術が必要

  • ・ 

    肝斑は高出力のレーザーは避ける必要があり、低出力のレーザートーニングや光治療が用いられる

治療法選びで最も大切なことは、自分のシミの種類と状態を正確に把握し、専門医のカウンセリングを受けた上で判断することです。
本ページを参考に、自分に合ったシミ治療の第一歩を踏み出していただければ幸いです。